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2024.12.04
皆さま、こんにちは。12月になり本格的に寒くなってきましたね。この時期に特に気になるのは”冷え”です。冷えから来る症状には様々なものがあり、また原因も性別により異なってきます。
今月は、多くの人が悩まされる”冷え(冷え症)”についてご紹介します!正しく冷えを知り、寒さから来る不調を防ぎましょう!
冷えしょうとは、冷えにより血流が悪くなる事で感じる感覚を指す言葉で、医学的な病名ではありません。
冷えによる症状は東洋と西洋で考えが大きく違い、「冷え症」は様々な不調の原因となるためきちんとした治療が必要であるというのは東洋医学の考え方です。
反対に西洋医学は、手足の冷えによる痺れやぞくぞくする悪寒でも、検査や診断で異常が見つからない明らかな原因の無い冷えの場合は疾患とせず、「冷え性」とは体質であると考えられています。
ここでは東洋医学からみる「冷え症」に触れていきます。
体の冷えには様々な段階があり
・軽度…寒さを感じる
・中度…冷えている場所が強張る
・重度…冷えの場所がしびれる
となり、中度以上は症状を改善するための何らかの対策を行うことが望ましいです。
体が冷えることで血行不良が起こります。すると、細胞に栄養が届かない、細胞が使用した老廃物を適切に排出できない、免疫機能の低下、自律神経の乱れなど様々な不調を招きやすくなります。具体的な症状や、体の状態としては
・手足が冷たく、なかなか温まらない
・あかぎれ、しびれ、しもやけになりやすい
・関節痛、腰痛、肩こりなど、体にコリや痛みを感じやすい
・体が冷えやすいはずなのに、火照りやのぼせを感じることがある
・寝つきも寝起きも悪く、寝坊をしやすい
・頻尿である
・くすみ、クマ、肌荒れなど、肌トラブルが多い
・疲れが取れない、倦怠感
・低血圧である
・生理痛、生理不順、PMSに悩んでいる
・動悸、めまい、耳鳴り
・食欲不振、胃痛、胃もたれ
などがあります。
なお、ここにあげた例は一例であり、冷えによる不調は個人差があります。
体が冷える原因にはいくつかあり、性別によっても変わります。
女性は男性に比べて冷えに悩まされる方が多いですが、それは女性としての身体的特徴が関係しています。
子どもを育む関係で男性よりも女性は脂肪が多いですが、脂肪は冷えやすい性質があります。
子宮は上半身と下半身のちょうど真ん中にありますが、これは下肢への血流を圧迫し、意図せず体が冷えやすい構造なのです。
女性ホルモンの影響で、女性は筋肉がつきにくいです。筋肉には血液を送るポンプと体温を保つ役割があり、筋力の少ない女性の体は男性に比べて冷えやすいのです。
月経時は血液不足で、体の末梢まで血が行き届きにくい場合があります。その影響で生理中は冷えやすく、生理痛が重くなる方もいます。
男性の場合、女性の様に身体的特徴によって体が冷えやすいということはありません。
疾患や病を除き、男性で冷え症の場合は次項「男女共通で起こる原因」で説明する項目が当てはまりやすいです。
ミネラルやビタミン不足だと血の巡りが悪くなります。特に鉄分不足は冷え症だけではなく、体調不良や倦怠感も起きやすいです。鉄分不足は生理のある女性がなりやすく、特に気を付けたい栄養素の一つです。
また、好んで糖質や脂質の多い食事をした場合は、血液がドロドロになり温かな血液をスムーズに全身へ送れなくなります。
仕事や家事、室内外の気温差でストレスで自律神経が乱れ交感神経が優位になります。交感神経が優位になると体は緊張状態になり、末梢血管が収縮され血行不良が起きやすいです。
喫煙習慣があると血管が急に収縮することが多くなります。
筋肉には血液を送るポンプと体温を保つ役割があり、運動不足で筋肉量が低下すると体は冷えやすくなってしまいます。
上記と同じで、加齢による筋肉の低下は体を冷えやすくしてしまいます。
同じ姿勢が続くと筋肉が凝り固まり、血管を圧迫することで血行不良が起こります。これは、体のコリ・痛み・冷えの原因となります。
「冷えにより自律神経が乱れたのか」、又は「自律神経が乱れたから体温が低いのか」は、人により原因が違うため一概に言えません。しかし、自律神経は体温のコントロールをしており、放置すると症状はさらに悪化します。また自律神経は腸の運動も左右されるため、下痢や便秘などにも関係してる場合があります。
生活習慣が乱れると、自律神経も乱しやすくなり体を冷えやすくします。昼夜逆転の生活や朝食抜き、食事の時間がバラバラなどが原因となることが多いので注意しましょう。
血液の約90%は水分です。冬でも汗は出ており、水分は常に蒸発しています。意識して水分補給を行っていない場合、血液はドロドロして温かな血液をスムーズに全身へ送れなくなります。
いかがでしたか?
今回は冷えの症状や原因などをお伝えしました。次回は、冷えの種類や対策をお伝えします!次回もお楽しみに♪