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特集

2024.03.13

【新生活に備えよう!①】自律神経を知る

【新生活に備えよう!①】自律神経を知る

皆さん、こんにちは!
春は新学期・新入社など、様々な行事や生活の節目でもあります。新しいことへのドキドキ感や新環境への不安など、様々な感情があるのではないのでしょうか?この”感情”は、自覚なくストレスへつながっている場合があります。

また日本の春は「三寒四温」という言葉があります。これは、春の寒い日が三日続くと暖かい日が四日続くという寒暖の周期を表しています。
ですが、三寒四温と分かっていても寒暖差についていけず、自律神経のコントロールが乱れ体調を崩してしまうことがあります。

また、生活環境の変化によってストレスがたまりやすい春は、温度変化と合わさって非常に自律神経を乱しやすい季節です。自律神経の乱れは様々な体の不調につながるため、普段からしっかり対策をしたいものの一つです。
今回は、知っている様で知らない…自律神経についてお話しします。

そもそも自律神経とは?

食事をする親子

まず体調不良の原因となる自律神経とは、どんなものなのでしょうか?
自律神経とは、自分の意識とは関係なく無意識に働く神経を指します。
例えば、血圧や体温、消化、呼吸、睡眠など、生きていく上で欠かせないあらゆる生命活動にかかわります。
自律神経には、身体を緊張させ活動的にさせる『交感神経』と、身体をリラックスさせる『副交感神経』の二つがあり、この二つがバランスをとりながら身体を維持しているのです。
そのため、何らかの原因で二つのバランスが崩れた場合、不定愁訴と言われるような身体の不調が起こってしまいます。。

自律神経が乱れた時の症状とは?

自律神経が乱れている女性

自律神経の乱れによる症状は個人差が大きいため一概には言えませんが、下記が代表的な例となります。

①不眠症
眠りが浅い、眠れないなどの症状が慢性的にある

②動悸・不整脈
通常は感じることのない、脈の異常が頻繁に起こる

③食欲不振・胃痛・下痢
食欲がわきにくくなったり、胃痛を感じやすくなる。また胃腸の働きが弱まるため、下痢になりやすい

④ほてり・発汗
何もしてないのに足の裏や手のひらに汗をかく、大量の汗が急に身体のあちこちから出てくる、突然顔周りが厚くなり始めることが頻繁にある

⑤低血圧・体温の低下・たちくらみ
自律神経の乱れにより血圧が滞るため、人により低血圧や、それに伴う体温の低下立ち眩みがおこる

⑥筋肉痛・筋肉の痙攣
運動をしていなくても身体(筋肉)がこわばったり、痛みを感じたり、身体の一部が痙攣したりする

⑦感情の乱れ
何もしていないのに急にイライラしたり、悲しくなったり、落ち込んだり、原因不明の気分の乱れがよくある

上記は一例であり、他にも頭痛やふるえ、全身の倦怠感、疲れやすさなど、人により発症する症状は様々です。どれか一つではなく複数の症状を発症している場合があり、更年期障害とも間違われる場合があります。

自律神経の乱れと、更年期障害の違い

更年期障害を説明する医師

更年期障害は、年齢とともに変化するホルモンバランスの急激な変化によって引き起ります。
女性閉経前の10年前後に起こり、症状の終わりはいずれ訪れます。
対して男性40歳前後から始まると考えられており、その症状は寿命まで続きます。男性の場合は判断が難しいため、更年期障害を見逃しやすく多くの人が症状に悩んでいるといわれています。
また、男性は仕事などのストレスにより、30代から更年期障害が始まる場合もあります。

更年期障害は様々な不調を招きますが、その中には自律神経の乱れも含まれます。
そのため「更年期障害」と「自律神経の乱れ」は混同される場合がありますが、この二つが引き起こされる原因は全く違います。
更年期障害が疑われる場合は、多くの症状に悩まされる前に病院で検査を受けることをおすすめします。

自律神経が乱れる原因

仕事中の女性

では、自律神経のバランスが崩れる原因とはなんでしょう?代表的な例をご紹介します。

①季節の温度変化
季節の変わり目は気候が安定せず、寒かったり暑かったりします。この温度変化に適用しようと自律神経が過剰に働くため、自覚なく身体が疲れやすくなります。

②ストレス
新しい環境や生活、部署移動、対人関係、仕事への責任感、学校や仕事への不安や緊張など、精神的ストレスは交感神経が活発になり身体はずっと緊張状態になります。そのため身体は疲れやすくなります。また、大きな音やまぶしい光など、身体的なストレスも引き金になる場合もあります。

③生活習慣の乱れ(睡眠不足・偏った食生活)
仕事やゲームなどで睡眠不足の場合、身体は十分に休めません。
また、偏った食生活は腸内環境を乱します。腸内ではホルモンにかかわる物質を生成しているため、腸内環境の悪化は自律神経の乱れにつながります。

④花粉症(アレルギー等)
花粉が飛ぶようになると免疫機能が過剰に活動します。そうすると自律神経が乱れ花粉症の症状だけではない体調不良も出てきます。

⑤加齢
加齢による身体の機能の低下は、自律神経を含む”今まで普通にできていたこと”ができなくなります。

これはすべての方に起こる現象であり、防ぐことはできません。そのため、可能な限り症状を緩和するための対策が大切になってきます。



いかがでしたか?
自律神経の乱れは汗が噴き出るほど身体が熱くなったり、逆に血圧低下により体温が低下したり、その症状は人により変わります。
原因も日常生活のストレスが大きくかかわっており、多くの人が一生の中で一度は経験する症状です。
ただ、非常に乱れやすい自律神経ですが、整えるための方法も多く存在します。
次回は、自律神経を整えるための方法をお伝えいたします。
お楽しみに!